古い旅館・住宅のリフォーム・再生術1
皆様、こんにちは!
間取り先生(*´▽`*)です!
古い旅館・建物をリフォーム・再生するときの、テクニックを書きますね(*´▽`*)
古い旅館・建物で、一番大きな問題は、
1、カビ臭
と
2、虫
です。
風通しのことを深く考える建築士や施主は非常に少ないため、日本の建物の多くが、風通しの悪い設計になっています。
その結果、多くの旅館・住宅・その他の建物は、築5~6年くらいから、カビ臭が発生します。
カビは、ものの表面に付くだけでなく、内部まで浸透するので、
表面だけきれいにしても、あるいは取り替えても、すぐにまたカビが発生します。
ですので、建材を根こそぎ取り替える必要があります。
そして、建材を根こそぎ取り替えると同時に、次の点に注意する必要があります。
1、湿気を吸わない建材を使う。
よく、「木や土壁や畳は、湿気を吸ってくれたり、吐いてくれたりする」という人がいます。
この言葉で、多くの人が、正しい考え方をできなくなっています。
「吸う」ということは、「その湿気が、その建材の中に存在する」ということです。
湿気を持った壁と、乾燥した壁では、数日放置すれば、湿気を持った壁だけが、カビます。
カビは、湿気があるから、発生するのです。
ですから、カビを発生させないためには、湿気を存在させてはいけないのです。
そのためには、湿気を吸わない建材を使うのが、当たり前なのです。
2、風通しの良い設計にする。
2003年までは、換気に関する建築法が無かったため、換気扇の選定は、とてもずさんでした。
結果、換気不足で、カビが生える家が多かったのです。
2003年に、建築基準法が改正され、全ての部屋に、換気扇を設置することが義務付けられました。
しかし、これがまた問題で、換気扇を設置したがために、多くの設計者・施主が、風通しのことを考えなくなったのです。
結果、昔も今も、風通しの悪い旅館・別荘・住宅だらけです。
地球には、「風」という素晴らしい恩恵があります。
風通しの良い設計にすれば、湿気は飛ばされてしまうため、カビなど生えないのです。
ということで、古い旅館や住宅をリフォームするとき、あるいは新築時には、
◎ 湿気を吸わない建材を使う
◎ 風通しがとても良い設計にする
ということを深く考え、リフォーム、新築してくださいね(*´▽`*)
次回は、「虫が入りくい設計」に関し、書きますね(*´▽`*)