「間取りの考え方」、「間取りの理論」が存在しない日本
これまで、日本には、「間取りの正しい考え方」、「住みやすい間取りを作る理論」、「毎日家族が便利に生活できる住まいを考える、という観点からの情報」というものが、存在していませんでした。
建築士は、建築法のプロであり、建築構造や施工のプロです。そして、「違法建築物を発生させない」というのが、建築士の主要な存在意義であり、であるがゆえに、膨大な量の法律や、幅広い建築構造や施工法その他を中心に勉強する必要があります。
そして日本の建築士試験は非常に難関であるため、日本の各建築士は世界トップクラスに優秀なかたがたです。
しかしながら一方で、高難度の「法律」「構造」「施工法」などを集中的に勉強するため、結果として、間取りやデザインやインテリアというものは、「あまり対象とできない」、「時間をかけれない」、という面があり、「住み心地が良くない」という特徴の家が多く建てられている、という現実があります。
結果として、日本トップクラスの頭脳を誇る日本の建築士が作る家は、構造、仕様、建材、設備に関しては高品質を確保しているものの、間取りに関しては、「経験則だけで作っている」、、というのが実状です。理論があって、間取りを作っているわけではありません。
結果として、「人がそこでどう過ごすか」や「移動のスムーズさ」「風の流れを良くするための窓の配置」「開放感を感じられる空間づくくり」等は、なおざりになっています。実際、日本間取り協会が行ったアンケート調査一覧では、「新築当時に戻れるなら、間取りをやり直したい」と回答した施主が、95%というとても大きな数になりました。
建築業界に入り、この現状を知った上田は、「これではダメだ。日本で家づくりを行う全ての人々の幸せのため、早くこの状態を改善させる必要がある。使いやすい間取りを作るための【理論】を構築し、分かりやすく解説する必要がある」と考え、日本で初めて、間取り学理論を確立し、「間取り学」として創始しました。
「間取り学」の基本要素は、「動線」 「日照」 「風通し」 「騒音」の4つです。
間取りは基本的に、DNKS(ディンクス)という4要素で構成されます。Dは動線、Nは日照(光)、Kは風通し、Sは騒音(外・内)です。
これまでの歴史の中で、数多くの家・注文住宅・一軒家・集合住宅・賃貸分譲マンション、ワンルームマンション、等々、数多くの建物が建てられました。しかし、この4要素を考えて作られたものは、非常に少ないのが現状です。
結果、「暮らしやすい家」、「住みやすい間取り」の家は少なく、多くの施主が家づくりに失敗し、夫婦・子どもが不便な生活を余儀なくされています。新築・リフォーム・リノベーションをおこなった施主の大半が、後悔している、という現状です。以下の図を比較してください。
【動線の例イメージ】
図1、悪い動線の家を掲載
リビングからトイレの動線が悪く、住むのがつらい家になっています。
図2、良い動線の家
リビングからトイレの動線がスムーズで、楽な家にすることに成功しています。
【風通しの例】
図3、風通しが悪い家
家の中央部分に、風が通らず、機械換気の使用なしでは、むしむしする家になっています。
図4、風通しが良い家
家全体として、自然な風通しが良く、涼しい家にすることに成功しています。
*** テレビ番組での解説動画 アベマTV 「アベマプライム」 MC:田村淳様 2023年8月 30分番組 ***
間取りは「誰でも作れる」が、「住みやすい間取りを作ること」、は非常に難しい
「間取りをつくること」は誰にでもできます。しかし、「施主が満足できる、暮らしやすい、住みやすい間取りを作ること」は、非常に難しいことなのです。
間取り学では、DNKS以外にも、たくさんの理論・要素があります。リビング、ダイニング、キッチン、といった居室部屋理論、和室、寝室、子供室、書斎、ロフト、収納納戸といった個室部屋理論、駐車場や庭といった外構理論、玄関、LDK、トイレ、廊下、階段、収納、といった共用スペース理論、そして、1階建て(平屋)、2階建て、3階建て、二世帯、広さ、大きさ(畳数)、高さ(天井高その他)、全体的なスペース、プライベートなライフスタイル、広々あるいはコンパクトなサイズ、といった面積設計関連理論、等々、さまざまな理論があります。
それらすべてを、ひとつの家に一体的に「高いレベルで統合させること」で、「最高に住みやすい間取り」を創り出すことができます。
建築業者の皆様は、早急に間取り学を習得し、施主様の幸せのために、「住みやすい間取り」の家を作ってくださることを、切に願います。
建てる建物が、注文住宅であろうが、建売住宅であろうが、分譲マンションであろうが、賃貸集合住宅であろうが、そこの住まう人が楽に暮らせる間取りを提供することは、我々建築業者としての急務と感じます。
そしてそのために、数々の理論で装備された間取り学を、存分に活用くださることを願います。
施主の希望要望がかなったはずの家なのに、人気の外観なのに、新しし屋敷なのに、大半の施主が「やり直したい」という事実
全ての施主は、要望を業者に伝えているはずです。そして全ての業者はその要望をかなえた間取り、家を建てたはずです。しかるに95%の施主が後悔している、ということは、どういうことでしょうか?
それは「施主の要望が間違っている」ということになります。
「住みやすい家を建てるために要望すべきことを、施主が分かっていない」、「住みにくくなることを要望している」、ということです。
そして業者側は、施主の要望の間違いに「気づいていない」、別の言い方をすれば、「何が正しいのかが分かっていない」、ということです。
ここに、難関である建築士試験の「弊害」「盲点」という2つの欠点があらわれています。
今後、新築、リフォーム、リノベーションされる施主の皆様は、ゆめゆめ「自分で良い間取りを作れる」とは思わないでください。そう思った施主が95%の一員になります。間取りはそんな簡単なものではありません。
「それぞれの敷地条件・土地形状に合った」 「料理や水回りの家事動線が楽で効率よい」 「子育てがしやすい」 「夫婦・子どもが住みやすいプラン」、「十分な収納、ウォークインクローゼットがある」、その他いろんなことを実現するためには、相当の知識、経験が必要です。
「間取りをやり直したい」という、家づくりに失敗後悔している95%の一員になることを全力で回避し、全てに満足できる、幸せをいっぱい感じられる家を、しっかりと考え確認し、建て、あるいは購入してください。
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