正しい施工を「充分には知らない施工会社」は少なくありません。ですから、正しい施工法を「充分に知っている会社」を、厳選することが大切です。
料理人で例えると、調理師免許を持っていても、「料理があまり美味しくない」という人は沢山いて、「繁盛していないレストラン」は、沢山あります。
一方、調理師免許を持っていなくても、料理が得意な人もいます。「料理研究家」などがその一例でしょう。
これと同様に、「建築業者」だからと言って、必ずしも「正しい施工法を知っている」「施工が上手」ということはありません。
ですから、「正しい施工法を充分に知っていて、正しく施工してくれる会社・人」を厳選することが大切です。
建築業界で働く人は、施主様がお金を払ってくれるので、給料をいただくことができます。
その「大切な施主さま」の家を作る時、施主さまに感謝している人なら、丁寧な施工を心がけるでしょう。一方、感謝しない人なら、雑な施工をするでしょう。
その会社・その人が、「施主さまに感謝しているかどうか?」「丁寧な施工をしているかどうか?」を、見極めることが大切です。
他方、その職人や現場監督が、相場より少ない給料しか受け取っていないのであれば、彼らの施工意欲は落ちるでしょう。その意味で、相場より安価な建築費を提供している会社が、「丁寧な施工をしている」ということは、普通、ありません。
「安くて良いもの」を欲するのが人情ですが、現実としては、それは無理なのです。安価な建築費につられ、家を建て、設計が悪かったり、施工不良が多かったりして、後悔している施主様が多いのが、現実の姿です。
家づくりには、主に、以下の分野があります。
- 1:間取りを考える人。
- 2:建材を選ぶ人。
- 3:デザインを考える人。
- 4:設計図をつくる人。
- 5:行政への申請をする人。
- 6:見積もりをする人。
- 7:施工をする人。
- 8:施工が間違っていないか監理する人。
- 9:アフターをする人。
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この1~9の分野に、専門の担当者が必要です。
UYDCの場合、
1と2はその専門である上田康允が担当し、3はデザインセンスに優れたUYDC提携デザイナーが担当し、4と5はそれが得意なUYDC提携建築家が担当し、6は依頼先施工会社の積算部員が担当し、7は依頼先施工会社の現場監督と職人が担当し、8は正しい施工法を知っているUYDC提携建築家が担当し、9は依頼先施工会社アフター部が担当します。
一方、以下のようなところは、少なくありません。
1は営業マンまたはプランナーが担当し、2と3は標準仕様としてすでに決まっているため担当者はおらず、4と5は設計部員が担当し、6は積算部員が担当し、7は現場監督と、下請けの職人が担当し、8はおらず、9はアフター部員が担当します。
このように、家づくりにおいては、多くの分野がありますが、「その分野に担当者がいない」とか「その担当者はあまり優秀でない」ということなら、家は建っても、「良い家」は建ちません。
ですから、施工会社を選ぶポイントとしては、①「それぞれ分野に担当者がいること」と、②「その担当者が優秀であること」の2つが満たされることです。
家を建てている最中に、その施工会社が倒産してしまうと、家が完成しません。ですから、経営が安定している会社を選ぶことが大切です。
また、家が建ったあとにトラブルがあれば、修理やメンテナンスをお願いしなければなりませんから、将来倒産してしまいそうな会社は避けるべきです。