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ベストセラー公開「安らぐ家は間取りで決まる」


家族が幸せに暮らせる家の条件とは?

◎施主の皆さん、家づくりのプランを業者まかせにして安心していませんか?

◎憧ればかりが優先して、「一流メーカーだから」とよくわからないままに何でもOKしていませんか?

◎家は一生涯で一番高価な、一番大切な買い物です。もっともっと自分で考えてみるべきです。

◎シロウトでも勉強すれば、うっかり見落としている色々なことが分かるようになります。

◎「そんなテがあったなんて、業者が提案してくれなかったから知らなかった」と住んでから後悔しても遅いのです。

◎さわやかな風の通る気持ち良い家に住めば、家族はうちが好きになり、仲良く暮らせるようになるものです。

何がいい家か分からないのに、どうしていい家、いい業者の見分けがつくの?

ほとんどの施主は、家づくりにおいて、おおよそ次のようなプロセスをたどると思います。

  • モデルハウス・展示場では良い家は建たない

  • 複数のモデルハウスを見学する。
  • 気に入ったハウスメーカーや工務店を2~3社絞り込む。
  • それらの業者に建築地を教える。
  • 業者は敷地を測量したり、建築規制などを調べる。
  • 1時間ほどのプラン打ち合わせをする。営業マンが、間取りや部屋数、外観デザインや設備などの要望を施主に聞く。
  • 同営業マンが、数日後、設計図(平面図と立面図)と見積書を持ってくる。(間取りは施主の要望をもとにしたものなので、どの業者の間取りも、大体似通っている)。
  • 金額(値引き)・構造や設備の違い・営業マンの人間性・会社の信用度などを比べ、施主が一番いいと思う業者と契約する。
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住んでから後悔する人の何と多いことか・・・

前記のような簡単な打ち合わせで、いい家ができるはずはないのですが、初めて家を建てる施主は、そのことが分からないため、「家づくりというのはこういうものなんだろう」という感じで受け取ってしまいます。そして家が完成したときは、感動と喜びでいっぱいになります。

完成後にはじめてその家の欠点が分かる

しかしその家に住み始めて数ヶ月ほどするうちに、「あー間取りはこうすればよかった。構造はこうするべきだった。内装はこういったものを使えばよかった。あーいっそこんな業者じゃなく、こういった業者に頼めばよかった。」とおおいに後悔する、というのが現実の姿なのです。

本書を手に取ったあなたは、他のページもしっかりとお読みいただき、いい家を建てていただきたいと切に思います。

 

間取りの良し悪しが分からない多くの施主と多くの設計者

 2図は、あるハウスメーカーがある施主のために実際につくった間取りです。これは、間違いなく施主の要望どおりにできていました。それで施主は、「自分の要望には適っているし、プロが考えてくれたものだから、まあこれでいいだろう」と思い話を進め、完成するわけです。しかし住み始めてはじめて、その間取りが住みにくい間取りだということが分かってくるのです。

この間取りの欠点(住みにくさ)は・・・

  • この地域は西風が多いため、玄関を開けたとき、室内に強風や吹雪が入ってくる。
  • リビングで床暖房のある所と無い所があり、スリッパを履いたり脱いだりと、わずらわしい。
  • リビングと和室の南窓には庇がないため、夏の直射日光で室内が暑くなる。
  • 休日の午前中などに、寝起きの姿で階下に下りてくるとき、玄関に客があると見られてしまうので、恥ずかしくて下りられない。
  • トイレに入っているとき、玄関に客が来ると、恥ずかしくて出られない。
  • こういった形状の納戸は使いにくい。(○○ページ参照)
  • 全ての居室の通風が悪い。(対面する壁に窓がなければ、通風は悪くなる。)特に子供室1は全く風が通らないため、夏、蒸し風呂のようになる。
  • 子供室1・2の布団をベランダに干すとき、わざわざ寝室を通らなければならない。
  • ベランダに屋根がないため、急な雨降りのとき、洗濯物がぬれる。(夫妻は共働き)
  • この家の屋根は寄棟のため、雪が四方に落ちる。
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日本の住宅建築のレベルは低い

 実際にこのような間取りの家は日本にたくさんあると思います。どの家も施主の要望を基にして、ハウスメーカーや工務店といった専門家が考えたものでしょう。それなのにこんな間取りが多いということは、いかに日本の建築業界のレベルが低いかということの現われでしょう。

 ほとんどの人にとって、家は人生で一番高額な財産です。間取りが悪いからといって建てかえるとか買い換えるとかいったことはほとんどできません。本書を読まれた皆さんは本当に失敗しないよう頑張っていただきたいと思います。

「建築業者」はたくさんいるが、「プランニング」の専門家は非常に少ない

私の事務所では、設計監理の傍ら、間取りのチェックもしています。普通の施主が間取りに関しどれだけ知識がないか、ということがよく分かると思いますので、実例を載せたいと思います。

この施主は私の本の読者ですが、業者がつくったこの間取りを見てほぼ満足し、はんこを押す寸前でした。しかし一応念のためということで、私にプランチェックの依頼をされたのです。

こんなにある間取りの欠点

玄関:この玄関の一番悪いところは動線です。玄関に入って、上がり框のところで90度左折し、そして廊下で90度右折し、4~5歩歩いてトイレの前で90度右折し、ドアを開け、5~6歩歩いてやっとリビングに到達できるという、なんとも入り組んだ形状になっています。距離がある上に、くねくねと方向転換しなければなりません。

廊下:西側に大きなFIX窓があり、西日がもろに当たり、夏の室温上昇は必至でしょう。

リビング:東にはボウウィンドウがついています。庭は東なのに、わざわざ南から出入りしなければならず、非合理的です。

  • 南側のはき出し窓の幅は2.6mですが、このサイズの窓は、大変重いことをご存知ですか?

キッチン:玄関やトイレに行くために、わざわざリビングを迂回し、長い距離を移動しなければなりません。なぜ廊下との境に扉をつけないのか理解に苦しみます。

洗面脱衣室:洗濯物はどこに干されますか? 2階ベランダに干す場合、洗濯機から2階ベランダまで役17mもの距離があります。またくねくねと何度も体の向きを変えながら歩く必要もあります。1階庭に干すのならまだマシですが、それでも約9mあり感心できません。

階段室:この階段は、上り始めて左90度、中間で左180度、そして上りきったところで右90度と、非常に労力を必要とされる形状になっています。

2Fホール:ホールに5畳ものスペースを割いています。ファミリールームのように、何かをするスペースとお考えなのかもしれませんが、東西南北全ての方向にドア・引き戸があり、壁面が少なく、何をするにしても中途半端な感じがします。結局使いにくく、「ただ無駄なスペース」になるのではないかと推測します。

子供室1:布団を干すときなど、ベランダに行くためには、他の部屋を通らなければなりません。

子供室2:通風が悪く、夏は蒸し風呂状態になります。

寝室:布団を干すとき、以下のような動きになります。①布団を抱える、②狭い通路を布団を持ちながら、カニ歩きをする、③布団を抱えながら、あるいは一旦下ろしてドアを開ける、④カニ歩きでベランダに出る、といったような、なんとも大変な動きをしなければなりません。

  • 吹き抜けの窓は、1階からしか開閉できず不便。
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教えてもらったら分かるけど・・・

皆さんは、解説を見れば、「なんだ、そんなの、分かりそうなもんだろ」と思われる方もいらっしゃるでしょう。しかしそれは解説を見たから分かったのであって、解説がなければ、この施主と同様、多くの方々は、間取りの利点欠点は分からないものなのです。

問題点は全部で50あり、私の採点では100点満点中わずか30点でした。(紙面の都合があり、抜粋して掲載)

設計の仕事もつきつめれば感性の良し悪しになる。それならば・・・

設計と一口に言いますが、設計には①基礎や建物の躯体構造を決めるといった力学的な部分、②建築地の法規制を調査し役所に申請するという法的な部分、③間取りを決める部分(これをプランニングと言います)、④外観や内観デザインを決めるデザイナー的な部分、の4つに分かれます。

建築士の勉強範囲は、上記の①・②そして建築計画・製図・施工の知識であり、建築学部に、「住みよい間取りをつくるためには何を調査しどう考えていくのか」といったような授業や、「どういう外観が格好いいか」というような、③④に関する授業は存在しません。建築士というのは、多分に技師的なものであり、間取りやデザインを目的としているものではない、ということを知っておく必要があります。

プランニングとデザインは資格より感性

③のプランニングは経験的なもので、多分に主婦的なものです。普段いつも家にいる主婦の方がいい間取りを考える場合が多いものです。最近よく主婦っぽい方々が、住宅関係の番組に出演しておられます。見ていても非常に細かな配慮をされ感心します。今後はますます主婦出身のプランナーが増えてくるでしょう。

また④の外観内観デザインは、多分にデザイナー的なものです。そしてこれら2つの分野には国家資格や免許などは一切ありません。住宅デザインにしても服飾デザインにしても、クリエーティビティ(創造性)というものは、その個人特有のもので、筆記試験でテストすることはできないからです。

いつも家にいる主婦が意外とスルドイ

ちなみに私の妻などは、建築とは全く縁もゆかりもない人間ですが、いつも家にいて家事などをしているため、「ここがこうなってたら使いやすいのに」とか「ここには何も置かないから、ここにストーブ置いたらいいのでは?」、等等、私自身ハッとされられることがよくあります。

実際、建築デザイナーと呼ばれる人たちの中には、家具職人やガーデンデザイナー、あるいは美術系出身者や主婦出身のデザイナーがたくさんいるのです。

ですから、「建築士だから、大手ハウスメーカーだから、プランニングが上手」という勘違いはしないで、ただただプランニングの上手な人に頼む、という姿勢こそが大事なのです。もし近所のおばちゃんでプランニングの上手な人がいれば、その人の意見を取り入れたほうが、住みよい間取りができる場合も多々あるのです。

 

「建築業界で働いている人がつくったものだから」と安心するのは大間違い

まず一番多い失敗がこれです。家に関してあまりに無知なため、正しい判断ができない方々です。家に関しての知識がなければ、どういった家がいい家で、どういった家が悪い家なのか、判断できるはずがありません。あまりに当たり前のことで、「何をいまさら」という感じですが、こと住宅に関してはこれが現実なのです。

たとえば、ハウスメーカーでも工務店でも、打ち合わせに入ると、まず施主の要望を聞き、その要望を元にプランを作ります。数日~数週間でプランが出来上がってきます。しかし、多くの施主は、そのプランが果たしていいのか悪いのか判断できないわけです。

 

あなたはガラスの指輪を買う?

プランに関して知識のない施主―すなわち今家を建てようとしているほとんどすべての施主―は間取りを見て、「住み易いのか住みにくいのか、自分ではよく分からないが、その道の専門家が作ったものだから、まあいいのだろう。営業マンは『気に入らないところがあれば直しますよ』と言っているが、どこが悪いのかさえ分からないのだから、どこを直せと言えるはずもないし・・・」となり、「まあこのプランでいいだろう」となるのが現状でしょう。

家の知識が乏しいのに、数千万円を平気で出す施主たち

そんな状態で家を建てようとしているわけですから、よくよく考えてみるとなんと危険なことかと思います。プランにしても構造にしても、よく分からないのにそれを買うということは、喩えて言うなら、ダイヤとガラスの区別がつかないのに、ガラスでできた指輪をダイヤだと思って、高額なお金を支払うようなものです。

そして何も分からないまま、家を建ててしまい、住んでみて初めて、その家の不具合に気づき、後悔するということになるのです。

 

「いい家=構造」と洗脳されてしまい、構造だけで頭が一杯になってしまう

多くの建築業者は構造を売りにしています。

 家というのは、①プランニング、②構造・材料・設備、③施工、の全てがバランスよくそろって初めて、いい家ができるのですが、多くの業者が、構造をメインにアピールします。なぜなのでしょうか。

その理由は、多くの業者は、構造以外は不得意だからです。特にプランニングが苦手です。一方、施主もプランニングのことはよく分かりません。しかし構造だけは、少し勉強すれば、その良否は分かりますから、多くの業者は構造をアピールし、施主をひきつけようとするのです。

しかしここで、少なからぬ施主が、ある落とし穴に陥ってしまいます。それは、「構造だけに気をとられ」てしまい、肝心のプランニングや施工のことに気が回らなくなってしまうのです。その結果、構造を考えることでエネルギーを使い果たしてしまい、本当に大事なプランニングのことは、業者にお任せになってしまうのです。

プランが1番、構造が2番なのに・・・

家というのは、構造があって、その次にプランが従うものではないのです。本当は、先にプランがあって、その後に構造が従うものなのです。

「こういう敷地形状で、周囲の状況がこう、そして施主家族の状況がこうで、こういう生活様式だから、こういう間取りでなければならない。その結果、こういうプランがいい。そしてこのプランを実現するために、こういう構造が適している」というのが本来の順序なのです。

しかし、多くの方々は、たいした知識もないまま、なんとなく気に入った業者で家を建て、住んでみて、「ああ、住みにくい間取りだ」「ああ、ダサい家」「あんな業者を選んだ自分がバカだった」とおっしゃいます。

「自分が無知だった」と後悔する人たち

Aさんは、なかなかの勉強家で、いろいろなモデルハウスを見学したり、住宅関係の本も何冊か読んでいました。その結果、ある工法が気に入り、その工法の家を建てたいということでした。ちなみにその工法の家はとても高価で、Aさんの予算から考えれば、他のところをかなり犠牲にしなければなりません。そこで、「その工法を評価するのはもっともなことですが、貴方にとって必要なのは、『丈夫で住み心地のいい家』であって、その『工法』ではないのではないですか? 他の工法でも、その『丈夫で住み心地がいい』という目的が得られれば、それでいいのではないですか?」と説得はするのですが、一度、洗脳されると、なかなかその当たり前の考えを理解できないようです。

結局その工法の家を建てましたが、住んでみて数年経ち、「他の工法の方が良かったかも」と後悔しています。

 

しがらみだけで依頼するのは、みずから不幸を求めるようなもの

 施主の中には、親戚や友人が建築業者であるという方がいらっしゃいます。親戚や友人から「家を建てるなら是非ともうちで」とお願いされるとなかなか断りにくいのが人情というものでしょう。

 その業者が、設計も構造も施工も全てにわたって良い家を建ててくれるのなら全く問題ないのですが、しがらみを前面に持ち出してくる業者ほど、あまり良い家をつくっているとは言えないのが現実の姿だと思います。良い業者なら、そんなしがらみに頼らなくても、絶えずお客はあるからです。

 しがらみをなかなか断りきれず、仕方なくそこで建て、後悔していらっしゃる方はたくさんいます。人間関係のない業者なら、気に入らないことがあっても遠慮なく文句を言えますが、知り合いだとなかなか文句も言えません。施工中も住んだ後も言いたいことが言えず、悶々としながら一生そこで住み続けている人は多いのです。

 業者は、しがらみではなく、能力の高低によって選ぶべきでしょう。

どうしてもその業者を使わないといけないのなら・・・

 しかし、昔お世話になったなどの理由があったり、あるいは建築条件付の土地であったりして、どうしてもその業者で建てなければならない場合もあります。そういう場合は、あらかじめこういう本でしっかりと勉強して、「こういう間取りで、こういう構造で、こういう材料と設備を使って建ててください」としょっぱなから指定しましょう。へんに相手の提案を聞いてしまうと、それが悪い考えであっても、それを受け入れないということにかどが立ってしまい、悪い提案であると分かっていても受け入れざるを得ないということになってしまうことがあるからです。何千万円という建築費は、相手のお金ではなく、自分が一生懸命貯め、そして支払っていく大切なお金なのです。そんな大事なお金を使っているのに、自分の不本意な家が出来上がるということほど悲しいことはないでしょう。

あまり上手でない建築会社の場合は・・・

 また、建築技術があまり高くない業者の場合、施主の希望することができない場合があろうかと思います。そういう場合は、代替案を提示してあげることです。但し、普通の方では代替案は分からないでしょうから、やはり専門家に依頼するかしないでしょう。

 

商店では引っかからないセールストークなのに、家建てではなぜか引っかかってしまう魔法の言葉

ほとんどのモデルハウスでは、

「今月は決済ですから通常よりかなり安くなりますよ」とか

「今月は、キャンペーン中ですから安くなります」とか

「お客様の場合、○○の事情のため(施主の敷地がよく目立つ場所にあるため、宣伝になるなど)、モニターハウスとします。今月のモニターハウスはあと1件分ありますから、今月なら安くなりますよ」

などと、よく言います。

残念なことですが、これらは全てうそです。

ハウスメーカーは毎月、全てのお客にこういうことを言っています。「うちは年に3回決済があります」と言っている超有名ハウスメーカーもあります。こういったことはどこのメーカーがやりだしたことかは分かりませんが、本当に悲しいことです。しかし反面、どこかがやりだすと、同じようにしないと、競合に負けてしまうという事実もあるのです。

家というのは高価なため、ほとんどの人は一生に一回しか建てられないものです。ですから、ほとんどの施主は、家建てを計画しているほんの一時期だけにしかモデルハウスには行きません。何年もモデルハウスに通い何度も話を進める施主などほとんどいません。ですから営業マンが毎日毎日何年にもわたって、このようなことを言っていても、一般の人がそれを知ることはほとんどないわけです。モデルハウスで営業をやった経験のある人にしか分からないことなのです。

こういう理由で現在、ほとんどのモデルハウスでは程度の差こそあれ、こういう営業をしています。(この本が出版されて以降、少しずつ是正されてはきているが)

建築に関し無知なうちに鼻先に餌をぶらさげる

では、なぜハウスメーカーは、このように少しでも早く契約を取ろうとするのでしょうか。その理由は、施主が時間をかけていろんな家を見て回ったり、いろんな話しを聞いたり、いろんな本を読んで、建築に関し詳しくなってしまうと、自社がたいしたことのないものだということがばれてしまうからです。このため、施主が家建てを考え始めて間もないうちに、そして建築に関し無知なうちに、鼻先に餌をぶら下げて、早くに契約させてしまおうとするわけです。

 

モデルハウスは高級品。自分の家が同じものになると思うのは大間違い

建築をある程度やってきた者なら、そのモデルハウスをある程度見たら、それがいくら位かかるのか大体わかります。しかし一般の方はよほどの方でない限り、分からないでしょう。

 これもどこのメーカーが言い出したことかは分かりませんが、多くのメーカーがモデルハウスの坪単価を実際より安く偽って、あるいははぐらかして、お客に説明しています。これも先ほどの「今なら安くなる」の項と同様、一つのメーカーがやりだしたら、他もしないと商売にならなくなってしまうのです。

 例えばある住宅展示場があり、10のモデルハウスがあるとします。通常どこも、インテリアなどを含めると、坪単価60~100万円で建てています。正直なメーカーが9社あっても、1社が「うちはこんなに立派なモデルハウスを坪50万円で建てることが出来ます」と言い出すと、お客の多くが、「ああ、どこも同じような家なのに、9社は60万だが、ここだけは50万ならここにしよう」と思ってしまうのです。ですから1社が言い出すと他も言わざるを得なくなってしまうのです。「そんなことはしていない」と言うメーカーもあるでしょうが、「現実にそれをやっている営業マンは多い」という事実を、私達は知らなくてはいけません。

正直では生きていけない建築業界

私は仕事柄よくあちこちの住宅展示場を見て回ります。初めは建築関係者だと言わずに「坪いくらで出来るの?」とよく質問させていただきます。すると多くが、安く偽って言います。あとで「実は建築関係者なんだけど、本当はいくら?」と聞くと「ああ、そうでしたか、実は○○万円です。こうでも言わないと商売になりませんからね。分かってくれるでしょ」となります。私も以前はメーカーにいたので、これも痛いほどよく分かります。営業マンも人の子ですから好きこのんでうそをついているわけではないのですが、そうしないとこの世界では生きていけないという悲しい現実があるのです。

 

【家、住宅、設計、施工に関し無知なのに、いい業者と悪い業者の区別がつくはずがない】

以前、ある出版社から、間取り・プランニングに関する本を出したことがあります。

どうやったらいい間取りを考えられるのか、ということを書きました。

施主のために書いたのですが、結構、業界の営業マンや設計マンが買っていることが分かりました。

その意味するところは、どうすればいい間取りができるのかが分からない業界人が多いということでしょう。

【設計はあるが「間取り学」「間取り理論」のない日本】

 

日本には「プラン理論」「間取り学」がなかったため、それも仕方ないことかもしれません。

また、「業者がつまらない間取りプランをつくってきても、その本を読んだ施主なら、どこが悪いか分かるだろう」と思っていたのですが、それは少し甘かったようです。

【間取りのチェック業務】

 

私の事務所では、設計監理以外に、施主様や他業者様がつくったプランをチェックするプランチェックという業務もしています。少なくない読者様が、以下のように依頼してこられます。

「業者と何度も打ち合わせてこのようなプランができました。上田さんの本と違うポイントが多いのですが、どう修正すればいいのか分からないのです。とりあえず、間取り・プランチェックをお願いします」というようなものです。

見てみると、そのほとんどは、あまり感心できない間取り・プランです。家を建てるときに設計の本など読む人は、よほどの勉強家だと思います。それなのにその有様です。

【施主自らが考えるのは限界がある。それなら・・・】

そこで最近では、「施主がいくら勉強しても、自分自身でいい間取り・プランをつくるということはなかなかできない。それなら、やはり、いい業者を選ぶ以外にない。

いい業者悪い業者を見分けるためには、『プラン・構造・材料・施工・監理・建築業界の表裏』をよく知る必要がある」と考えるようになりました。

そして小書「安らぐ家は間取りで決まる」や、「間取りにこだわれば いい家になる」を出版したという次第です。

建築は奥が深いものです。実際にいろんな家に住み、いろんな失敗をした経験のある人こそが、いい間取り・プランを考えることができます。

また、外観デザインやインテリアは多分に、その設計者のデザイン感覚の優劣に左右されます。

【色々質問しその答えが『全ての疑問がふっとぶ、目からウロコ』の業者だけを選ぶ】

特別な人は別にして、一般の施主の皆様は、まずよく勉強し、その上でなお、「えっ!そうなの!知らなかった!」「ああ・・・自分ってほんと無知だったんだ・・・」「もう寸前で、間違いを犯すところだった・・・」、と思えるような優れた業者を選ぶことが大切です。

そしてその優れた専門家と相談しながら、いい間取りや設計をしていくことが、成功への唯一の道だと思います。

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