建築士の仕事
「建築士は、間取りやデザインとは違う立場にいる」
と、いつもお伝えしています。
間取りやデザインは、感覚的な作業ですが、
本来の建築士の仕事は、もっと理論的なものです。
添付は、基礎伏せ図という設計図です。
基礎伏せ図を作る時は、
基礎を、どういう厚みにして、どういう高さにして、鉄筋は何ミリのものをどう組んで、
土台はどういう樹種をどこに配置して、大引きはどういう樹種をどこに配置して、
断熱材はどういうものを何ミリにして、落ちないようにどういう設置方法にして・・・
等々、とても細かなことをいくつも考える必要があります。
こういう作業こそが、建築士の本来の仕事です。
設計図だけを見れば、ただ単なる1枚の紙ですが、
これを作成するまでには、相当な時間と労力を費やす必要があります。
このように、建築士というのは、構造や申請のプロなので、
間取りやデザインといった感覚的なものは、建築士ではなく、
感覚的なことが得意なプランナーなどが、することになるのです。