「ジャンカ」=基礎の欠陥
写真は、基礎にできる欠陥です。
「ジャンカ」、と言います。
基礎を作る時は、コンクリートを流し入れるのですが、
この際、バイブレーターという機械で、コンクリートを撹拌します。
下の写真では、Aさんがコンクリートを注入しており、
Bさんがバイブレーターをかけています。
このバイブレーター作業を、
力の限り行うことで、はじめて、
ジャンカを防ぐことができます。
ジャンカは欠陥なので、必ず防ぐ必要があるのですが、
これを防ぐことは、かなりの重労働になるため、
大半の家では、ジャンカを作ってしまっているのが、現状です。
ジャンカを作ってしまう原因は、
「ジャンカを知らない建築業者が多い」という事実、そして、
「これくらい欠陥ではない」、と考える建築業者が多いからです。
結果、重労働をせず、ジャンカが横行しているのです。
下の写真が、バイブレーターを正しくかけた時、
すなわち、重労働をした時の基礎です。
ジャンカが一つもなく、とても綺麗で、
本来必要な強度が確保できています。
これは、私と、私のパートナー建築家が監理し、
施工会社Hさまと、その基礎屋さまの、
4者が協力して作った基礎で、
施主さまに胸を張れる素晴らしい出来です。
厳しい監理者(建築家)を雇わない時は、
ジャンカが出来るのが普通ですから、
皆さんは、施工会社に、口がすっぱくなるほど、
よくよく注意してから、施工してもらってください。
しかし、そうしたとしても、たいていは、作ってしまうでしょうから、
施主自身がジャンカをちゃんと見つけて、
しっかり補修してもらってください。