リフォーム・リノベーションの進め方


【失敗・後悔が多いリフォーム・リノベーションまとめ】


リフォームやリノベーションは、新築一戸建て同様、多くの人が失敗していますので、充分ご注意ください。
ここでは、リフォーム・リノベーションしたい人が、注意すべきことを書きますね。

【リフォームとリノベーションの違い】

ちなみに、リフォームは改装ともいい、古くなった部分を、新しい状態に戻すことをいいます。新しい状態にするだけですから、間取りや構造を変えることはしません。
一方、リノベーションは、新しくするのはもちろん、その構造を変えたり、間取りを変えたりすることまでを意味します。
通常、「リフォームだけ」ということは少なく、たいていは、間取りや構造まで変えたい、という施主様が多いので、ここではリノベーション時に決めることをお伝えします。

【快適な住まいを実現するための成功に向けた具体的な順・動き】

1対象とする住宅・マンション・店舗の今ある悩み、直したい部分箇所の欠点を挙げ、希望を伝える。予算を伝える。


複数の依頼先を探す。3社ほどがベスト。多すぎると訳が分からなくなります。

希望要望を伝え、プランの提案をしてもらう。

無料の見積を依頼し、各社の内容を比較する。いろいろな設備・工法を知る。建築費の相場を知る。

契約書をもらい、内容を精査する。

一番知識情報が多く、対応が一番良い、一番安心して相談できる=お客様の立場になって考えてくれる、施工工事実績が多く、保証やサービスが一番安心できる、一番良心的で長く先々まで付きあえる業者を選ぶ。

【業者に伝えるべきさまざまなポイント】

<1>


現状の悩み問題、直したい部分箇所の欠点を挙げ、どのようにしたいか?という希望要望を決めることが大切です。

施主:水まわり(キッチン、洗面台、フロ、トイレ)が古いから、新しくしたい。

業者:TOTO、リクシル、パナソニック、その他いろいろあります。どこどこにショールームがあります。

施主:外壁や屋根や基礎が劣化してないか心配。

業者:調査して修繕が必要なら、外壁塗装や屋根塗装の見積もりを出します。

施主:天井、壁、床、扉、カーテンといった内装を、新しくしたい。デザイン良いものにしたい。イメージはこんな感じ。照明器具、ACを、高機能なものに変えたい。

施主:エクステリアやカーポートを、隣家のようにしたい。電話線、インターネット回線を設置したい。

施主:ペットが住みやすいようにしたい。 古い家だが耐震は大丈夫か? 二世帯住宅にしたい。 その他、施主のこだわり。

等々、まずは、現状の悩み問題を全て伝えることが大切です。全てやれば費用が青天井になりますから、よほどのお金持ち以外ムリだと思いますが、とりあえず全て出してもらいましょう。そして施主の予算でできるものを採用しましょう。

また、「どう対策するか?」は業者が考えることですから、施主が頭を悩ます必要は一切ありません。建築知識や商品知識が少ない施主が考えることは無意味です。豊富な経験をもつ業者側が考えてこそ良いプランになります。

<2>


上記1が終わり、各業者が、プランと見積書を提出したら、比較し、不明点は分かるまで確認し、どこに依頼するかを決めます。
A大手ハウスメーカー
B工務店
C建築家
など。

<3>


上記1と2が決まったら、依頼したい先に連絡し、打ち合わせを始めればいいです。
・「防音」に関しては、〇メーカーの〇断熱材を付ける。
・「2階のトイレ洗面の排水音」は、こういう対策をする。
等々、全てを決めます。

<4>

 

見積書の内容と、契約内容を再確認し、問題がなければ、契約し、着工する。

 

【リフォーム、リノベーションに関するQ&A一覧】

さて、他方、よくあるご質問に対するお答えを書いておきますね。

Q:住みながら、工事してもらえますか?


A:しようと思えばできますが、工事の間、大きな騒音と振動とホコリ・木くずが、朝8時~夜6時まで続きます。
たいてい数日で施主様がストレスマックスになります。
仮住まい費用を節約することはできますが、施主様はほぼ心神耗弱状態になります。
小さなリフォームすなわち「クロスを貼り換えるだけ」とか「キッチンを取り換えるだけ」というものなら、なんとか我慢できると思いますが、構造や間取りを変える場合、電動ドライバーや電動のこぎりの、盛大な騒音が一日中、数ヵ月、続きます。
たいていは、「月曜~土曜の日中は家にいれないので、どこか避難先を探す」、ということになります。

Q:予算は1300万円~1500万円で考えていますが、できますか?


A:この質問が間違っています。プランが決まってないのに、答えを出せるはずがありません。
上記質問は、車でいえば以下質問になります。「車を治して欲しいのですが、13万円~15万円で、できますか?」
そういうことは、その車の悪い部分を調査し、そして「じゃあこう直そう」という方針が決まって、やっと修理費用を見積ることができます。
家も同じです。プランが決まってないのに、見積額を出せるはずはありません。
かならずプランを決めてから、見積もり依頼しましょう。

Q:複数の業者に相見積を依頼するのが良いですか?

A:施主様自身で、建築費が適正であるかないか?を判断できるなら、それは良いことです。
ただし、多くの施主様は建築・設計の素人なので、適正価格が分からないのが現実と思います。
その場合は、だれか信頼できる相手に、チェックしてもらうことが大切です。

Q:1社指定だと、ぼられる可能性はないですか?


A:ぼられる可能性がある業者に、見積依頼するのが間違っています。
ぼられる心配がない、信頼できる相手に依頼することが大切です。

Q:新築は高価なので、リノベーションにする方向ですが、リノベーションのほうが割安ですよね?


A:いいえ、新築のほうが割安です。
新築は何もないところに、設計・施工していくだけです。
一方、リノベーションは、上記の設計・施工だけでなく、以下業務が増えます。
リノベーションする建築物の構造や間取りを変えられるか?の調査、そして着工後はその解体。
新築は設計・施工だけですが、リノベーションは設計・施工の上に、調査、解体が含まれるので、割高になります。
大半の施主様が勘違いされていますので、ご注意ください。

Q:紹介してもらった業者のほうがいいですか?あるいは、全く関係ない業者のほうがいいですか?どちらが条件面で良くなるでしょうか?

A:それはどちらでもいいです。大切なのは、その業者が「優良かどうか?を判断」することです。施主が判断できないなら、判断できる人に判断してもらうことが大切です。

Q:家が寒いから温かくなるようにしたい。

A:どこが悪いのかを調査する必要があります。天井か?壁か?床か?断熱材か?等々を調査し、悪いところを修繕します。

Q:床が冷たいし、部屋でいうとキッチンや廊下が寒い。

A:床が冷たい理由は2つ考えられます。床断熱材が低グレードか、施工不要。もう一つは床仕上げ材自体が冷たい。フローリングや無垢材は冷たいです。畳やクッションフロアは冷たさはマシです。

他の部屋にくらべ、キッチンや廊下だけが寒い、ということは、その場所に何か問題があるはずです。天井?壁?床?断熱材?窓?など可能性のある個所を調査し、最善の対策を決めるのが良いです。

Q:玄関が引き戸で冷気により寒いです。

A:玄関扉を交換する。風除室を作る。などの対策があります。

Q:窓の冷気が寒いです。

A:2重窓にする案があります。料金は比較的安価に済みます。

Q:浴室(風呂)が寒いです。

A:2重窓にする案や、浴室暖房乾燥機を設置する案があります。浴室の天井、壁、床が冷たくなるなら、断熱材を挿入する案があります。

Q:階段が急で危ないし、床鳴りもします。

A:作り直すのが良いと思います。

Q:2階の床鳴りが1階に聞こえます。

A:床を支える下地が悪くなっているなら、それを直します。

Q:2階のトイレ洗面の排水の流れる音が、1階に聞こえてきます。

A:排水管に断熱材を巻けば、騒音は低減します。

Q:ゆっくり眠りたいので寝室を防音したい。子供室でピアノを弾くので防音したい。

A:天井、壁、床を、防音材を貼る案ががあります。

Q:暖房はエアコンを使っていますが、電気代が高いから設備を見直したい。

A:暖房は、ガスの暖房器具が、いろんな意味で良いです。①光熱費がエアコンに比べ安価。②エアコンより強力。③電気設備は電磁波が健康被害をもたらしますが、ガス器具はそれが少ない。

Q:床がバリアフリーじゃない。けつまづくことがあり危険だし、段の部分は掃除しにくい。バリアフリーにできますか?

A:可能です。

Q:リビングとダイニングが分かれていて、空間が狭いため、家族が集まれない。仕切り壁を除去し、大きなワンルームにしたい。天井が低いので高い天井にしたい。

A:その仕切り壁が、家の重量を支えている重要な構造壁である場合、除去は無理です。家が崩れてしまいます。しかし構造壁でない場合、除去は可能です。

Q:和室を洋室にしたい。あるいは洋室を和室にしたい。

A:問題なく出来ます。

Q:今、キッチンの床がタイルで冷たい。温かみを感じれる床にしたい。

A:問題なく出来ます。

Q:壁に自然素材を使いたい。

A:自然素材には多種あり、中には、健康に悪いものがあります。健康に良いものを吟味選択することが大切です。

Q:オール電化(太陽光発電とIHヒーターとエコキュート)にするか、ガスをメインにするか、どちらがいいですか?

A:オール電化住宅には最大限の注意をしてください。電化製品からは電磁波が出ており、健康に悪いです。電磁波をあびると人の脳波アルファ波は減衰します。オール電化はやめることで健康を守ることができます。

Q:マンションだから一戸建てに比べ収納が少ないです。増やすことは可能ですか?

A:一戸建てのように増築ができないので、家の中でやりくりするしかありません。複数の業者にいろんな案を出してもらい、ベストなものを選ぶことが大切です。

Q:特注の家具って良いのでしょうか? 良いなら、テレビ台や家具を特注で作ってもらいたいです。

A:ケースバイケースです。特注家具が良い時もあるし、既製品が良い時もあります。より使いやすい、暮らしやすくなるよう、検討することが必要です。特注家具でも既製品家具でも、化学物質に最大限注意してください。デザイン良い特注家具に高いお金を払っている施主様がたまにいらっしゃいますが、デザインは良いものの大量の化学物質を揮発している場合があります。

Q:正月は新しいおうちで迎えたいので、正月までに工事を済ませてもらいたいです。

A:「いつまでに終わらせてください」というのは、一番失敗する原因です。設計や工事は時間に余裕を持たせることでより良い仕上がりになります。「いつまでに建てたい」というお気持ちは分かりますが、それは自分が後悔することになるので、やめることを強くお勧めします。

メールでの無料相談・お問い合わせはこちら

TEL&FAX 0749-20-1584 ※平日・土日祝問わず、お気軽にお電話ください