上田デザインコラボのブログ

建築士の仕事


「建築士は、間取りやデザインとは違う立場にいる」

と、いつもお伝えしています。

間取りやデザインは、感覚的な作業ですが、

本来の建築士の仕事は、もっと理論的なものです。

添付は、基礎伏せ図という設計図です。

基礎伏せ図基礎伏せ図を作る時は、

基礎を、どういう厚みにして、どういう高さにして、鉄筋は何ミリのものをどう組んで、

土台はどういう樹種をどこに配置して、大引きはどういう樹種をどこに配置して、

断熱材はどういうものを何ミリにして、落ちないようにどういう設置方法にして・・・

等々、とても細かなことをいくつも考える必要があります。

 

こういう作業こそが、建築士の本来の仕事です。

設計図だけを見れば、ただ単なる1枚の紙ですが、

これを作成するまでには、相当な時間と労力を費やす必要があります。

 

このように、建築士というのは、構造や申請のプロなので、

間取りやデザインといった感覚的なものは、建築士ではなく、

感覚的なことが得意なプランナーなどが、することになるのです。

ドア?引き戸?


ドアにするか、引き戸にするかで、悩まれる施主様が少なくありません。

 

ドアの利点は、横を壁にできることです。

壁があるため、照明スイッチとか、コンセントを設置することができます。

また、壁がある、ということは、家が強い、ということです。

*家は、壁が多いほど、強くなります。

 

ドアの欠点は、引き代が必要ということです。

ドアを引く時、一歩、下がる必要がある、ということです。

一方、引き戸の欠点は、引き戸が引きこまれる壁が薄い=家が弱い、ということと、

照明スイッチやコンセントを設置できない、ということです。

 

他方、引き込み戸というのがあります。

引き戸を、隙間に引き込むタイプの引き戸です。

これの欠点は、引き戸が引き込まれるスペースに

入ったほこりやゴミを、掃除できない、というです。

 古い家では、よく虫の死骸が残っていることが多いです。

使いやすい間取りにするため、少なくない施主様が、

「全て引き戸にしてください」、と要望されることがありますが、

引き戸ばかりだと、照明スイッチやコンセントやリモコンを設置できず、

逆に、使いにくくなる、ということがあります。

 

利点欠点を知らず、自分のイメージだけで採用すると、

あとで、とっても後悔しますから、必ず、

その利点欠点を知ってから、計画してくださいね。

農地に家を建てる


今、鹿児島の物件を、させて頂いております。

そこは農地なので、着工までに、色々とやることがあります。

農地サンプル農業振興地域除外申請、五条申請、測量、境界復元、分筆、登記、等々です。

上記は、建築士ではなく、司法書士や土地家屋調査士や測量士が行いますが、

建築士である私は、全てを統括する立場にいるので、全てを把握する必要がありますし、

上記を進めながら、家の配置計画や、土盛り計画や、擁壁計画などを検討するので、

結構難しく、かつ多忙です。

普通の宅地なら、そういう面倒なことをする必要はないので、楽です。

いつも、「建築士は、間取りやデザインとは違う立場にいる」

と言っていますが、こういう業務こそ、建築士らしい業務と思います。

 

 

後悔する施主たち


以下のような施主様が少なくありません。

・上田さんに頼みたかったが、

 お金がかかるので、依頼はやめていた。

・そして、無料でプランしてくれる某社と何度も打ち合わせしてきた。

・納得する間取りはできなかったが、家族も担当者も疲れてしまい、

 もう、ある間取りに決めた(気に入らないけど)

・着工したが、後悔している。

 

家を建てるというのは、嬉しいことのはずです。

皆さまは、気を付けてくださいね。

安い家を建てるのか?高い家を建てるのか?


金額で悩む施主様が少なくありません。

例えば、Aさんという施主様がいて、建築条件付きの家があり、

3500万円のB物件と、4000万円のC物件で迷っていたとしましょう。

当然、B物件は安っぽくて、一方のC物件は豪華です。

こういう時、どちらを買うほうが、良いのでしょうか?

 

例えば、お店で服を見ていたら、3万5000円の服がありました。 

でも、デザインがイマイチでした。

他を探すと、4万円で、とっても素敵な服がありました。 

さて、どっちにしよう・・・

元々、自分の予算は、3万5000円ほどを考えていた・・・

でも、4万円出せば、この素敵な服が手に入る・・・

どうしよう・・・?


この時、 「3万5000円のほうはイマイチだし、気に入らないし、

買えば後悔するだろうから、4万円の素敵なほうを買おう」

と簡単に思うことができ、それを買い、満足するDさんという人がいます。

一方で、Eさんという人がいて、

悩んで悩んで、結果、3万5000円のほうを買ってしまい、

結果、満足感を得られませんし、

4万円の素敵な服を買わなかったことに後悔し、そんな自分に腹が立ちます。

 

このように、人が何かを買う時、その人によって、

「どう反応し、どういう結果を得るのか」が違います。 

Eさんは、「これ高いな~」と思い、買いません。

一方、Dさんは、「これ素敵っ!」と思い、高くても買います。

そして、往々にして、Eさんは貧乏なことが多く、

Dさんは、お金持ちであることが多いです。


これは、「Eさんは元々貧乏だから3万5000円のほうを買った」

「Dさんは元々お金持ちだから、4万円のほうを買った」

ということでは、必ずしも、ありません。

そういうことではなく、実のところは、

Eさんは、「自分の幸せのためにお金を使ってはいけない」

という潜在意識を持っているから、

多くのお金を自分に投資できないんです。

高いほうを買えない心になっているのです。

 

一方、Dさんは、

「自分が幸せになるためには、自分に投資することが必要」と思っているから、

心に抵抗なく、自分に、お金をかけられるわけです。

高いほうを買える心になっているわけです。


そして、お金持ちになるためには、

潜在意識が、Dの意識を持つ必要があります。

ですから、Eの心を持っている限り、人は、お金持ちにはなれず、

Dの心を持った時、人はお金持ちになっていけるのです。


日本の昔のことわざに、 「安物買いの銭失い」

という言葉があります。

安物を買い続ける限り、お金持ちになれることはないんです。


家を買う時でも、服を買う時でも、何かを買う時、

人は、その人が持っている「意識」で反応します。

 

今を機会に、皆さまが、

「幸せになっていける心、お金持ちになっていける心」

を持てるようになることを、祈っています。

ロフトは本当に便利なの?


2階建ての家などで、2階の部屋の天井裏に、ロフトを作ることがあります。

1階と2階の間に、ロフトを設置し、売り出しているハウスメーカーもあります。

「ああ、これは便利だな」と思い、採用される施主様もいます。

ただし、ロフトには欠点があるのですが、それを知らず、そのまま建て、

後悔する施主様がいらっしゃることを、知っておかれたほうが良いです。

ロフトの欠点は、以下があります。

1、天井高が1.4mと低いので、大人にとっては、つらい。

2、ロフトが1階と2階の間にある場合、階段が長くなる。

3、建築費は無料ではない。

 

天井高が1.4mだと、大人の場合、体を逆L字に、屈曲させて動くことになり、

腰がとても疲れます。

また、「昼寝にちょうどいい」と思っている施主様がいますが、

体を逆L字にする態勢の時は、

布団を払う動作(立った姿勢で、両腕で布団を払い広げる動作)ができないのです。

そこで、床に座って、布団の4隅を引っ張りながら、

布団を敷くことになり、これがとても面倒なのです。

また、布団を干す時や、物を出し入れするために、

ロフトを登り降りするのが、かなり危険です。

通常の階段は、13段~14段です。

しかし、1階と2階の間にロフトがあると、6~7段増やす必要があり、

合計20段前後になります。

普通の階段より6~7段も多い階段を、毎日毎日、

登り降りすることは、大変な労苦です。

「ロフトはお得」、と勘違いしている施主様がいらっしゃいます。

ロフトと言えど、床も壁も天井も作る必要がありますし、

照明やコンセントも必要です。

通常の部屋の壁の高さは、2.4mほどですから、

壁が、たった1m減るだけです。

ですから、1部屋分まではいかないものの、

結構な建築費がかかるわけです。

 

このように、ロフトというのは、良さそうですが、欠点も多いことを知ってくださいね。

なかなか決断できない・・・それは予兆です


家づくりをしている中で、

「間取りはこれでいいのだろうか・・・」

「建材はこれでいいのだろうか・・・」

「依頼先はこれでいいのだろうか・・・」

と色々と悩み、もんもんとしたり、スッキリしない、

と感じる施主様が、たまに、いらっしゃいます。

そういう時、「もう、いいやっ!」と思いきってしまう施主様もいれば、

「いや、これは、何か悪い兆候では?」と思い、立ち止まる施主様もいます。

どちらが正解なのでしょうか?

私は、後者の施主様が正しいことが多い、と思います。

 

だいたい、「もんもんとする」とか「スッキリしない」というのは、

たいていは、直感です。

精神が敏感な人は、直観に優れています。

もんもんとしているのに、スッキリしないのに、

そのまま進むと、たいていは、失敗することになることが多いです。

 

私も直感が鋭いほうで、直観を無視して進んだ場合、

たいてい失敗しました。

「常識的には、これが正しいよな」と思って進もうと思っても、

心がもんもんとしたり、スッキリしないのです。

そこで、常識から外れていても、直観通り進むと、

結果、上手くいったことがほとんどでした。

 

家づくりにしても、何にしても、直観を大切に進むことが大切と思います。

夫妻で意見が違う時、どこに建てれば良いのか?


家づくりがなかなか進まない施主さまが、たまにいらっしゃいます。

いろんなパターンがありますが、今回は、

「夫妻で、住みたいところが違う」場合です。

 

夫は、「うちの実家の敷地が大きく、そこに建てても良いと言われているから、

うちの実家の隣に、新居を建てよう」という場合があります。

土地を買わずに済むので、大変有難い話ではありますが、

奥様が、「夫の実家の近くはイヤ」と言い、

「うちの実家の近くに家を建てよう」と言います。

奥様のご実家が、土地を提供してくれるなら、

それはそれで良い話なのですが、

土地は提供できないのですが、そう希望されることがあります。

 

こういう場合、私は以下の判断が、夫妻両者にとって良いことだと思います。

1、土地を提供してくれるほうに、家を建てる。

 土地代・数千万円を節約できるわけですから、これは大変な魅力です。

 その数千万円を、子どもの学費とか、海外旅行などに充てれば、

 それはそれは豊かな生活ができます。

2、義理親との同居、または近くがイヤなら、中間地点に家を建てる。

A、この場合、土地代・数千万円がかかります。

 そのお金をねん出できるなら、これで良いと思います。

B、土地代を出せないなら、中間地点に、

 中古住宅か中古マンションを買う。

 

夫妻で考えが違い、ケンカになり、「最終的には離婚」、

ということが、少なくありません。

夫妻が離婚することは、夫妻の自由ですが、

お子さんにとっては、とても悲しいことです。

「たかが、家」です。

夫妻で話がまとまらなければ、

一生、賃貸住まいで良いのではないでしょうか。

「賃貸なら、いつでも転居できる」

「固定資産税も、家の修理代もかからない」

という利点を考えれば、そう悪くないと思います。

学校正面の土地は?


土地に関し、ご質問が入りましたので、

皆さまの参考にもなるように、

こちらでお答えさせていただきますね。(^^)

【質問】

南向きの良い土地が見つかり、

とても気に入りました。

ただ、正面には中学校があります。

「学校正面の土地」というのは、どうなんでしょうか? 

宜しくお願いいたします。

【答え】

学校の正面や近くの土地の欠点は以下です。

1、通学路になり、朝と夕、多くの生徒がぞろぞろと家の前を

 長時間歩くため、うるさい。

2、車で出入りをしたくても、なかなか出来なかったりする。

3、時間に焦って、車を発進させたり、油断したりすると、

 子どもを轢いてしまうリスクがある。

4、敷地内に入られることがある。

5、ゴミを捨てられることがある。

6、学校に近いため、集まりやすいため、

 我が子の仲間が集まる場所になることがある。

7、校舎に近いと、家の中を覗かれる。

8、クラブ活動がうるさい。特に吹奏楽があると最悪。

9、生徒が運動場で遊んだり、運動会をする時、

 運動場の砂が、風によって、敷地内や車に積もる。

などなど、いろいろな欠点があります。

上記1~9を苦に思わないのであれば、買って良いと思います。

特に、なかなか土地が出ない地域で、「全ての条件が整っている土地」

なんてのは、ほとんど出ないので、妥協も必要と思います。

一方で、上記1~9を苦に思う人は、買わないか、あるいは、

1~9が緩和できような間取りや家を考えることが大切と思います。

よろしくお願い申し上げます。

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