土地で失敗しないで!


皆様、こんにちは!
間取り先生(*´▽`*)です!

土地のアドバイスです!
以前、ある施主さまから連絡があり、「1億円で、土地を買ったので、設計をお願いしたい」と依頼がありました。
土地を視察したところ、国道沿いにありました。「仕事場に近いので、ここを買った」ということでした。

国道なので、当然、車・バイクが多く、うるさいです。
そこで、私は、騒音対策・振動対策のことをお話ししました。

説明中、施主さまが、「えっ?騒音?・・振動?・・・たしかに車は多いけど、うるさいの?家が揺れるの?」という質問をされました。
私は、「はい、とてもうるさいし、家が振動しますので、振動調査とデシベル調査をして、それに見合った設計にする必要がありますから、建築費以外に、数百万単位のお金がかかりますよ。それに排気ガスが多いので、普段、窓は開けられませんよ。」とお伝えしました。
施主さまは、それを聞き、絶句されました。

私は私で、逆にびっくりし、「えっ?騒音のことや排気ガスのこと、ご存知なかったのですか?」と問うと、
「この土地は何度も見たが、買うにあたり、そんなこと、考えもしなかった・・・でも今、上田さんから聞いてみると、
「たしかに、そうだな、と思う・・・今、はじめて、気づきました」、とのことでした。

幹線道路沿いや、鉄道沿いの土地を買う方がたまにいらっしゃいます。
車や電車の音が、朝から夜まで続くと、普通の人は、我慢できません。
そして、窓を開けると、排気ガスが入ってくるので、窓は開けられません。

そういう土地に住むと、毎日がストレスの連続です。
窓や雨戸を閉めても、音は入ってきます。
ですので、少なくても50%は音を遮断できる遮音材を使い、少なくても50%は振動を減少させる構造にしなければなりません。
40坪サイズの住宅であれば、振動・デシベル調査に50万円ほどかかり、遮音に300万円ほどかかり、振動に400万円ほどかかります。

親から譲りうけた土地なら、「その費用を払うのは、仕方ない」と納得できます。土地を買うよりかは安いからです。
しかし、わざわざ、「そんなお金がかかる土地、排気ガスが降り注ぐ土地を買う」というのは、賢明ではありません。
しかしながら、そういう土地を、騒音や振動という欠点が分からないまま、買ってしまう人は、驚くほど多いのです。

「仲介した不動産業者は、言わないのか?」と思う方がいると思いますが、不動産業者は、土地の欠点は、絶対、言いません。
欠点を言うと、売れないからです。売れなければ、仲介料が入らないので、生活できません。
なので、「悪意」ということではなく、「自分や家族の生活を守るため」言わないのです。

結局、その施主さまは、その土地に家を建てることは、おやめになり、商売か工場用地として、貸しだすことにしました。
その施主様はお金持ちなので、騒音・振動対策に800万円、出すことは、それほど難しくないのですが、
「排気ガスのない、そして静かな環境で暮らしたい」ということで、自宅用に、別の土地を探すことにされました。

この方は、高収入の方だったので、それができましたが、普通の方は、そんなことはできません。

ですから、土地の購入は、絶対に失敗してはいけないのです。

今回は、「騒音・振動」のことをお話ししましたが、土地を買うときは、それ以外にも注意するべきことは、山のようにあります。

皆さんは、素人判断せず、かならずプロのアドバイスを聞いて、絶対に失敗しないでくださいね(*´▽`*)

PS:上記から4年経ちましたが、結局、土地の借り手も無く、買い手も無いそうです。そのため、1億円を無駄に費やしただけで、以前から住んでいる古家にずっと住み続けているそうです。

宜しくお願い申し上げます。
間取り先生(*´▽`*)

 

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